TMS治療 発達障害

TMS治療(きっかけ~初回予約)

TMS治療

「TMS治療」という言葉を知る

TMS治療を初めて知ったのは、2019年の暮れに職業訓練校に通学している時でした。

ほぼ毎日本屋に寄って、Web制作のための情報集めをしてから帰宅するルーティン生活の中、医療・看護のコーナーで、自身の発達障害の症状を緩和するための本を探している時でした。

当時発売したばかりの、TMS治療記「ひとの気持ちが聴こえたら」が目に入り、手に取ったのです。

発達障害の当事者が書いた本で、TMS治療を通して人間らしさを得ていく様は、まるで「アルジャーノンに花束を」のチャーリー・ゴードンを思わせる内容で、本を立ち読みをし始めてすごくドキドキしました。

「TMS治療」が発達障害のコミュニケーション障害を良くしてれる希望の光かもしれない!

と感じたからです。

チャーリーのように手術もせず、安全な方法で脳の成長を促せるなんて、そんな夢のような話が現実になる日が来るなんて!

いや、本当に夢かもしれないから、あまり期待し過ぎないようにしよう。と気持ちを抑えつつ、でも帰りにはその本をしっかり持ってレジに向かっていました。

TMS治療とは?

“TMS(:transcranial magnetic stimulation/経頭蓋磁気刺激)治療とは、8の字コイルという特殊な刺激コイルを用いて、頭の外側から大脳を局所的に刺激する治療方法です。

うつに大きく関わる背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)を含む前頭葉を「磁気刺激」によりケアする治療法です。身体を傷つけることなく、磁気刺激により脳を活性化し、脳血流を増加させ、低下した機能を改善します。米国、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパの一部の国では、TMS治療はうつ病の治療として認められており、日本でも2019年6月に保険診療として認可されました。

磁気刺激により、脳細胞を刺激することで抗うつ効果を発揮し、意欲・判断力・思考力を改善します。” 「ベスリクリニックサイトより引用」

「ひとの気持ちが聴こえたら」読了後

本を読み終わってみて改めて感じたのは、やはり希望でした。これで、今まで感じていた生きることへの苦痛が軽減される可能性がある!

ただ、希望と同時に、TMS治療が効かないとしたら今の医療で出来ることは他にないだろうという絶望も一緒に感じたような気がします。

私の場合、発達障害が分かったのが2011年。診断から9年が経過しています。

その間、いくら薬を飲んでも、障害への対策をしても、カウンセリング・コーチング・認知行動療法等の類を受けたり試したりしても、疲れやすさや睡眠障害を始め、コミュニケーション障害を抱えていることで、生きづらいことへの変化はありませんでした。仕事も続いていませんでした。

出来ることはやりつくしたのにどうにもなっておらず、最早自助努力には限界がありましたが、まだ自分で出来ることはあるとどこかで信じていたので、TMS治療で脳という不可侵の領域に踏み込むしかどうにもならないらしいと分かったことに、軽いショックを受けました。

今まで自分がやってきたことに疑問を抱いたり、結局無駄を生産していただけかもしれないと現実が垣間見えて哀しくなったり、TMS治療すらも発達障害には効果がないかもしれないと心配になったり。

でも、治療受けること生きづらさが解消されるのだとしたら、それに越したことはない!

諦観の境地で、死ぬ選択よりも少しでも快適に生きる選択をしたくて、TMS治療に関する情報を集め始めました。

通院したい!でも二の足を踏む

調べ初めて気づいたのたは、TMS治療は最新の治療のため、2019年現在保険が適用されている病名はうつ病だけでした。

発達障害者が治療を受けられるクリニックも体験談も少なく、情報が限られていました。

安全性も効果もはっきり分かっていない上、治療のためには毎日通院しなくてはいけなくて、費用も1回2万円かかるらしい。中々ハードルが高い。

毎日通院する時間もお金もない。

そう判断し、いつか治療を受けたい!と思ったまま年を越しました。
この頃は、発達障害におけるピンチよりも、日々の課題の提出期限の方が重要度・緊急度共に高かったのでした。

TMS治療を受けなくてはいけない理由

訓練校が終わり、TMS治療を受ける時間的な余裕が出てきたので、そろそろTMS治療についてまた調べてみようと思っていた矢先のころ。

いつも発達障害の通院でお世話になっているクリニックで、いつもと違う先生の問診を受けました。
そこで、当時の悩みであった最近手足がしびれについて相談しました。

しびれが治らないのは薬が原因かもしれないと考えていることを伝えると、先生がその可能性があると言いました。

その時ふと、薬を飲み始めて8年間悩んでいた、皮膚がポロポロと落ちてくる症状についても疑問が湧きました。背中の皮膚でしたが、剥がれてはすぐに再生していて、ずっと皮膚炎のような症状が出ていました。皮膚科でも内科でも原因が分からなかったので諦めていた症状です。

もしかして、発達障害の症状を抑制するコンサータの副作用なのではないか?

と思い聞いてみるとその通りで、薬を服用している人の0.2%の人に出る症状で、「剥脱性皮膚炎」だということが分かりました。

しかも、かなり重篤な症状らしく、「何かあったら救急車を呼んでね」を言われて軽く驚きました。

8年目にして知る事実

ということは、今まで疲れやすかったり薬を飲んでいると段々とイライラしてくるのも副作用が強めに出ていた可能性があるかもしれないと思い当たりました。


その後、もう一度この副作用の件を主治医に相談すると、「2週間薬をやめてみましょう」との提案がありました。

ただ私は、薬無しだと10分とパソコンの前に座っていられない程集中力がありませんでした。

Web制作のための勉強が進まないのは死活問題。

「薬を飲まなくてもWeb制作が出来るようになるためにはどうすれば良いか?」

と考え、一度諦めたTMS治療を受けて、薬をやめられるか試してみる以外に方法がないとの結論にいきつきました。

時間が出来たのでもう一度クリニックを探し直し、場所も金額も内容も、「ここに通いたい!」と思えた神田にあるクリニックの初回予約を取ることにしました。

クリニックにて初回相談

通院を開始する前に先生に相談をしました。

コロナの影響で患者さんが少ないため、先生にも時間があって余裕のある雰囲気でした。

通院のための不安を解消しつつ、他の人の体験談を聞き込みをしました。
質問に答えてもらい、発達障害の人にTMS治療が効く理由等を聞きましたが、

曰く、「発達障害の症状は、神経同士がくっついてはなれないことが成長を妨げている要因になっている」

だそうで、気持ちが切り替わりづらいのも、すぐに容量が足りなくなってキャパオーバーしてしまうのも、きっとこの神経の動きが原因なのだろうと、深く腑に落ちた気がしました。

すぐに治療を開始したい気持ちはありながらも、いつ非常事態宣言が出るかも分からない状況のため、通院開始日をいつにするかを曖昧にしたままその日は帰りました。

コロナが落ち着き次第、TMS治療を開始しようと決めました。

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